私は、学生の頃から一眼レフカメラで写真を撮っていました。
それほど写真に詳しくはないのですが、いろいろ撮っているうちに経験がたまり、それっぽいモノが撮れるようになったりします。
でも写真で何かを表現するとか、実物以上に綺麗に撮るとか、そういう視点はあまりなくて、たまたまいい写真が撮れたら喜んでいる程度でした。したがって、写真を撮るということを目的にして撮影することはなかったですし、写真を撮るための最低限の知識さえあれば良い、という考えを持っていました。
そんな私でしたが、もう少し基本から真面目に写真を勉強しようと思うようになったきっかけがあります。それはあるモデルさんの撮影でした。今まで女性を撮影したことはありましたが、綺麗なプロのモデルさんをスタジオで撮るのは初めての経験でした。もちろんモデルさんへの謝礼、スタジオ代など撮影にお金を出すのも初めてでした。
お金を出して撮るのだったら、しっかりいい写真を撮らないといけないと思い、D5100に単焦点のAF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G を付けて撮影しました。
APS-Cの35mmは、フルサイズだと52.5mmになり標準レンズです。単焦点レンズで開放気味で撮って、露出補正をすれば、そこそこ綺麗な写真が撮れると、そういうテクニックは知っていましたので、いい写真は撮れるだろう、と楽観的でした。
モデルさんは、身長が170センチ以上ある、スタイルよくて頭の小さいMさん。クラシックバレエをやられていて、姿勢やポージングもとても綺麗でした。顔も個性的で写真映りもなかなかよいです。
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G f/2.2 1/100 秒 ISO1250
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G f/2.2 1/60 秒 ISO1250
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G f/2.2 1/125 秒 ISO1250
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G f/3.2 1/250 秒 ISO1250
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G f/3.5 1/500 秒 ISO1250
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G f/1.8 1/400 秒 ISO1250
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G f/2.2 1/400 秒 ISO1250
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G f/2.2 1/125 秒 ISO1250
写真を撮って、家に帰ってPCでデータを見ると、露出が悪いもの、ピントが合っていないもの、構図が悪いもの、モデルさんの表情が悪いもの、出来の悪いものがほとんどでした。ここに掲載している写真は、綺麗に撮れているように見えますが、仕事基準で、自分の撮った写真を評価すると、ほぼ使えない写真ばかりでした。
容姿の優れたモデルさんの魅力があるので、写真がよく見えていますが、これは私の技術ではありません。写真としてのクオリティは低いと思いました。そういえば、私は写真を撮るとき、いつも適当に撮って写真の出来不出来を偶然に頼っている撮り方をしていました。
小手先で撮って適当に満足するのなら良いのですが、真面目に撮ろうとした場合、知識不足と技術不足から、ちゃんとした写真が撮れないのです。自分のカメラの知識と技術が不足していることを痛感しました。
このモデルさんの撮影後に、D750を購入し、焦点距離、絞り、シャッタースピード、ISOなどの基本的なことから勉強しなおすことにしました。