Cobalt's Photolog

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大塚国際美術館

油彩というのは、絵の具の塗り方、重ね方もひとつの味であるので、やはり本物を見ないとその絵の本当の良さは理解できません。展示の際のライティングによっても印象がかわったり、時間経過によって劣化するのも油彩画の特徴です。

  

だから教科書や画集で印象派だの、キュービズムだの、印刷されたちいさな絵を見て覚えるのは知識としてはいいのですが、感性を養うということではまったく意味がないと思います。印刷された美術史の教科書を使って、アートを子供に教えるなんて下らない授業だと思います。

  

やはり実物を見なければ絵の感動は得られません。ただ、西洋画というのは海外の文化であるので、本物をたくさん見ようとすると、イタリア、フランス、スペイン、ドイツ、アメリカあたりの大きな著名美術館に行く必要があります。

 

しかし日本にいながら、著名な絵画を見て総合的に学ぶことの出来る美術館があるのです。それは香川県にある大塚美術館。ここは世界の著名な作品を陶板で複製した美術館です。

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レプリカではありますが、陶板によってつくられているため、油彩画の持つ光沢感や質感がなんとなく感じられますし、天井画なども実物大でつくられていますので、とても見ごたえがあります。

 

 また、この美術館は広くて、全部歩くと4キロくらいあります。大阪からは高速2時間くらいで行く事ができますが、バイクで行くと高速で疲れますし、強風のときは大鳴門橋が二輪通行止めになりますので、ここに行くときは車を使います。高さのある橋の横風は車でも怖いときがありますので、バイクはとても危険です。

  

帰りに瀬戸内海の景色を楽しもうと思ったら、岡山経由でも帰れます。朝早めに出たら淡路島経由で四国へ行って、岡山倉敷ルートで大阪に帰るのは日帰りで可能です。

  

レプリカはあくまでもレプリカ。本物にはかないません。どうしてもB級感を醸しだしてしまいがちです。しかしながら展示方法や空間づくりで、レプリカではあるものの、別の価値を生み出しているのが、ここの美術館です。子どもの美術教育、美術史の復習にお薦めできますね。

  

 

 

 

大塚国際美術館|徳島県鳴門市にある陶板名画美術館