昭和時代に活躍した写真家の土門拳が、最も愛した寺が奈良の室生寺です。50回以上撮影のために訪れたらしいです。
土門拳を惹きつけた魅力がなんなのか確かめたくて、私も以前に室生寺を訪れたことがあります。
室生寺は奈良県宇陀市にあります。
女人禁制だった高野山のかわりに、室生寺は女性の参詣が可能だったので、女人高野の異名があります。
昭和の撮影を追体験するため、レンズはマニュアルレンズAi 50mmf1.2sとAi 35mmf1.4sの二本だけを持って撮影しました。カメラはD750です。
土門拳がよく宿泊していた橋本屋の前にある赤い橋を渡って、右に曲がると室生寺の入り口です。
振り返って橋を眺めた様子
室生寺の正門
境内に入ると本堂、金堂のほうへ上る石段があります。
金道。中で講和をされていました。
五重塔。思っていたのより小さい建造物でした。
お地蔵さん。絞り開放でボケはやや硬めです。
金道、五重塔からさらに山道を登ると奥の院があります。
奥の院が上のほうに見えます。足元は気を付けてください。途中一人で来ていた女性の参拝者とこの道をすれ違いました。
山の麓に川が流れ、木々の生い茂った山道を登ったところに、室生寺は建てられています。古い木造建築と山の自然が一体化していて、観光地の寺院によくある世俗的な雰囲気がなく、清楚で静謐な印象を受けました。
素敵な場所です。
土門拳が室生寺のどこに魅力を感じていたのかを知るためには、写真を見たほうが手っ取り早いのでしょうけど、先に自分の目で見たほうがよいと思いました。そういえば写真集はまだ見ていません。連休の宿題にします。