Cobalt's Photolog

About Photos and Arts

D850について。そして高画質の必要性について。

現在ニコンの最高解像度のカメラはD850です。D810の3635万画素からイッキに940万画素あがって、4575万画素という途方も無い画素数。

 

f:id:toshihiko-w:20190901203439j:plain

会社の後輩がこのカメラを持っていたので、ちょっとだけ、いいなあ、欲しいなあ、と物欲が疼きました。

 

しかし買っていないのは、買う必要がないと今の私は思っているからです。イソップ寓話のすっぱい葡萄の話ではなく、買い物についていつも考えるのは、その投資した金額分だけ、自分が幸せになれるかどうか、ということ。

 

普段から、もっと高画質であればなあとか、もっと画素数が多ければこんな写真が撮れるのに、とか不満を持っていれば、D850は私を幸せにしてくれるでしょう。でも、今使っているD750やD800でも、使うのは十分すぎるのですよ。

 

私はよくポートレートを撮ることがあります。ポートレートであれば高画素はそれほど必要ありません。写真を撮って、大判プリンタで出力することもありませんし、写真はスマホやタブレットで見るだけです。現在使っているD750は、6016×4016pixelですが、データを渡す場合、そんな大きなデータをもらってた方も困るだけなので、JPEGは長辺1200~1600pixelにリサイズして渡しています。

 

D750 を使い始めたときは、こんな高画質で撮れるなんて、と喜んでいました。でもしばらく使っていると、高画素というのも必要なのは時と場合だなあ、と思うようになりました。例えばポートレートなんて、高解像度なんて不要。曖昧でいいんです。毛穴までくっきり写って喜ぶモデルさんなんていませんから。なぜ女性がファンデーションで毛穴を目立たせなくするのか、それを考えたら高画質は嫌がらせでしかありません。フィルターつけて、ふんわりぼかして撮るくらいがよいのです。 

 

ただ、トリミングが自由自在になるというアドバンテージはあることは認めます。写真を撮るときに焦点距離と構図を考えて撮りますが、あとでトリミングすることを考えて少し大きく撮っておけば、カメラの水平にあまり神経質にならなくてよいということもあります。適当に撮っておいて、あとで修正すればいいので。

 

高画質を求めない写真の場合、単焦点ではなくて、ズームレンズで十分な場合も多いと思います。特に絞って撮る場合は、ボケ効果を使わないので、単焦点でなくてもかまいません。単焦点のよいところは、画角の工夫をすることで、表現の幅が広がるところです。

 

と、また買わない理由をあげてますが、仕事でストレスがたまったり、高画質で撮りたい被写体が見つかったら買っちゃうかもしれません。あと動画性能が良いみたいなので、スローモーション撮影とか出来るようです。それは少しやってみたいかも。