(注）2019年10月の記事です。
自宅で使っているＰＣの動作が、先月からすごく遅くなってきたので、イライラしています。感情的になっても問題は解決しないので、冷静に対処しないといけない、と思いながらも、Windows10に対する不信感もあって、怒りがふつふつとこみ上げてくるのを止めれません。
だいたいWindows10なんか本当は使いたくなくて、7をずっと使っていたかったのです。でもＰＣを買った時は、Windows8がプレインストールされていました。しばらく使っていたら、８の評判が悪くなり、マイクロソフトも１０への無償バージョンアップキャンペーンを始めたので、使いやすくなるのならと思って１０にしたのです。
自宅ではネットして、データをダウンロードするくらいなので、安定した動作があればじゅうぶんなです。インターフェースの変更や、お洒落なスキン、フラットデザインのアイコンもいりません。ＯＳのバージョンを上げるのは、マイクロソフトの勝手だろ、後から出たＯＳが古いＯＳよりも評判悪いなんてありえないのです。しかしまあ普通に使うくらいは問題にならないだろう、と思っていました。
ところが、特別な使い方もしていないのに、次第にＰＣの調子が悪くなってきました。とにかく動きが遅くて反応が遅い。長年Windowsを使ってきましたが、こんなことは初めてです。RAMを32GBも積んでるんですよ。しかも64bitなんですよ。なんで４GBの32Bitの旧OSよりも遅いの。HDだってスピードあがっているのに。
タスクマネージャーでパフォーマンスを見ると、Cドライブへのアクセスが常に１００％。なんじゃ暴走的な動きは。
原因と対策を調べていると、Windows10の基本設計は、バックグラウンドでＯＳを常に良好な状態にするという設計になっていることを知りました。バージョンアップや、セキュリティ対策、ディスクのメンテナンスは、パソコンが自動でやってくれる仕組みのようです。
昔のＯＳは、ユーザーがメンテナンスをやっていたので、リテラシーの高い人は、ＰＣをいい状態にできて、そうでない人のPCは調子が悪くなったりしました。今のOS１０では、メンテナンスはＯＳにまかせて、ユーザーは何もしなくてもいいようになっているのです。これは悪い考えではありません。
でも、いつもパソコンを起動している人はいいのですが、私のように家にいる時間が短く、PCを触るのは週に数時間だと、ＯＳのバージョンアップやら、メンテナンスのタスクがどんどんたまってきて、起動するとそれらを処理するために、動きが遅くなってくるようです。ハイブリッドの車や、ディーゼルエンジンの車をチョイ乗りばかりするのと同じなのでしょう。ディスクＣへのアクセスがずっと１００％になり、ネットワークもむちゃくちゃ遅くなって使える状態ではなくなってきました。普通に使っているだけなのに、あまりにも遅いのでイライラして発狂しそうになりました。もうパソコンを買い換えようかとまで思いました。
昔パソコンに詳しかった時代がありました。Windows2000やMacOS時代は、よく雑誌を買ったり、いつもパソコンをいじって、細かい設定まで勉強していました。世界中に繋がるインターネットが楽しくて、海外のアングラサイトでパソコンの裏知識を一生懸命勉強してました。その頃は自分のパソコンの調子が悪いのは、パソコンのことを勉強していないからだと思っていました。自分のパソコンはいつも最高のパフォーマンスを出せるようにしていることにプライドを持っていました。
しかし、ＯＳが新しくなると、一生懸命覚えたことも無駄になるのでなんだか馬鹿馬鹿しくなり、パソコンに関してはほとんど勉強しなくなり、PCの不調にただイライラするだけのユーザーになってしまいました。
しかしイライラしていても仕方がありません。パソコンの不調には必ず原因があり、対応策があるはずです。冷静にひとつひとつを片付けようと、ネットで見つけたスピード対策の設定をいろいろ試してみました。
また、時間をかけてＯＳを最近の状態にしました。これには回線スピードが遅くて一日がかりかかりました。それで症状は治まってきたのですが、今度はネットが異常に遅い。100から200Kb/sくらいしかスピードが出ません。ブラウザも固まりがちです。請えれはIPv4からIPv6に変えないと治らないのか、と通信機器の方を調べはじめました。WiFiルーターは通信機器に接続して、リビングの棚の上に置いていましたが、倒れて横になっていました。それを縦に直してパソコンを見ると、スピードが回復しています。試しに映画をダウンロードしてみると、どんどんダウンロードできてる！
Windows10を憎むあまり、全てOSのせいにしていましたが、ルーターが何かの拍子で倒れて、電波が阻害されていたのが原因だったのです。何かのシステムの不調は、イライラして冷静さを失いがちですが、冷静になって原因を究明しないといけないという教訓でした。やれやれ。
