Cobalt's Photolog

About Photos and Arts

AF-S TELECONVERTER TC-14E III と TC-20E III のテスト

注文していたAF-S TELECONVERTER TC-14E IIIとTC-20E IIIが届きました。ニコンの望遠系テレコンバーターです。

 

f:id:toshihiko-w:20200723092625j:plain

所有しているレンズで、これらのテレコンが使えるものは、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VRだけです。

 

f:id:toshihiko-w:20200723093005j:plain

TC-14E IIIをつけると98-280mmのズームに、TC-20E IIIをつけると140-400mmのズームにすることができます。f値は2.8のままでなくて、それぞれ1段階、2段階落ちることになります。

 

私と同じく、純正のAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VRを購入した方は、テレコンを購入するか迷うと思います。

 

というのも、AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VRが160万円ということを考えると、数万円の追加で同じような倍率が手に入るのは、とてもお得な感じがするからです。堅牢性や防水、AFのスピードも、ニコンらしくしっかりとした作りこみがされていますので、悪い買い物ではないと思います。

 

もちろんテレコンなので、当然画質の制限はありますが、高価な望遠ズームレンズと同じ画角を所有できるのは、レンズの使いこなしを勉強するにはよいだろうと考えて、購入しました。

 

このテレコンを使い込んで、さらなる望遠沼にどっぷりとハマるのか、あるいは防湿庫に入れっぱなしにするだけか、わかりませんが、しばらく遊んでみたいと思います。

 

ちなみにもうひとつ、AI AF-S TELECONVERTER TC-17E IIという1.7倍のテレコンもあるのですが、バージョンIIIがまだ発売されていないので、購入しませんでした。

 

試写は伊丹空港のスカイパークで行いました。

 

 ここは、関西の望遠レンズを持っているカメラマンが集まるところ。

 

被写体はもちろん飛行機です。スカイパークの位置では着陸と離陸の両方を写真に収めることが出来ます。が、平凡なアングルです。まずは1.4倍テレコンをつけて撮影しました。

f:id:toshihiko-w:20200723204630j:plain

 

1キロ先のターミナル方面です。

f:id:toshihiko-w:20200724180517j:plain

 

後からパソコンでクロップすると、大気による歪みが大きいですね。遠くの場所を撮影するのは、レンズの性能と関係なく限界があります。

f:id:toshihiko-w:20200724180527j:plain



TC-20E IIIをつけて、望遠側でも撮影しました。

f:id:toshihiko-w:20200723204539j:plain

他の高価なレンズと比較していませんが、まずまずの解像度。私の現在の使用レベルだと十分過ぎます。これはなかなかです。さすがニコン。

f:id:toshihiko-w:20200724181234j:plain



テレコンを外して、流し撮りの練習などをしてみました。 

f:id:toshihiko-w:20200723204647j:plain

f:id:toshihiko-w:20200723204657j:plain

 

私は飛行機という被写体にそれほど思い入れがなく、撮影する目的もテストだけなので、しばらく撮っていたら、飽きてしまいました。

 

飛行機を撮っていて思ったのは、センスというより撮影テクニックと条件の積み重ねだであると。飛行機を撮れる撮影場所は限られているので、そこで撮れるよい構図とタイミングはほぼ決まっています。あとはピントと絞りと、シャッターチャンスを逃さない、という写真になります。他は天気と太陽の位置など天候が演出効果になるので、その時間にうまく撮れれば綺麗な写真になります。

 

それなりの機材を揃えて、条件を整えていけば、誰でもよい写真が撮れると、撮る前から考えてしまうと、なんだかね。

 

飛行機が好きで、こういう写真が撮りたいという目標があれば、楽しい時間になると思うのですが、そうではない私は、気分が盛り上がらない撮影になってしまいました。やはり撮影は、機材よりも撮影の目標の方が重要です。目標がなければ、どんな高価な機材を揃えたところで、楽しくないでしょう。

 

望遠を使って楽しくなる写真を撮るのであれば、こういう作業的な写真より、予想していなかったハプニング写真が撮れる被写体、例えばレースなどのほうが面白いかもしれません。

 

考えてみれば、飛行機はそういうアクシデントやハプニングが起こってはいけない安全性が求められる乗り物でした。