Cobalt's Photolog

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気になるZ5とセットレンズ

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気になります。欲しいです。ニコンのZ5。

 

私はまだミラーレスカメラは持っていません。ソニーのカメラは何度も買おうか迷いました。ですから、Z6とZ7が出た時には、購入することを真面目に検討しました。ミラーレスが欲しい理由は次のポイントです。

 

1.ボディがコンパクトで軽量。

2.マウントを使えば、他社のオールドレンズがいろいろ使える。

3.EVF(電子ビューファインダー)は拡大してピントが確認できるので便利。

 

しかし、やはり価格面がネックになり購入は見送りました。私のお財布感覚では、ぽんっと衝動的に変えるのは数万円まで。20万以上はかなり慎重になります。会社でも稟議案件の金額ですしね。それに20万以上使うのであれば、カメラよりレンズに投資したほうがよいのではないか、と思いました。そう考えて、昨年は70-200の大三元レンズを購入してしまいました。

 

また現在所有しているD750とD800やレンズなどの撮影機材を、目一杯使いこなせているとはいえません。ミラーレスを買ったとしても、撮れる写真はたいして変わらないだろな、とため息。

 

でも写真の出来と関係なく、新製品が出ると気になり、欲しくなってしまうのが、カメラ好きの悲しい性なのですね。私の写真趣味は、撮影よりも機材をいじる楽しみのほうが大きいので。とはいうものの、物欲に身を任せてしまうと、お金がいくらあっても足りません。お金を使う価値があるか、その投資した金額ぶんくらいは、幸せになるか、楽しくなるか、ということを購入前によく考えなければいけません。

 

それに所有のD750だって、高性能のカメラです。D750はそこそこ軽いし、単焦点Gシリーズも軽いのだから、それほど重くありません。EVFはバッテリーの消耗が激しすぎるし、光学ファインダーはやはりクリアです。シャッターのブレだって、一眼レフもちゃんと考えて使えば、さほどミラーレスにアドバンテージはありません。他社のオールドレンズに手を出す?レンズ沼には注意です。

 

でもやっぱり欲しいよな、と何度も思うところありましたが、最後に私の購入を止めてくれたのは、SDカードのスロット。Wスロットではなく、値段の高い、新しい規格が採用されているところ。最終的にZシリーズは買わない、という結論に至り、それからはソニーのカメラも気にならなくなり、心に平穏が訪れたのでした。

 

それなのに、ああそれなのに! 今年の夏、ニコンからZ5という悩みの種がまた登場しました。

 

Z6とほとんどスペック変わらず、値段が安くなっています。しかもSDカードのWスロットですね。トドメの一撃が、セットレンズの24-50のレンズです。本ブログの他の記事でも言ってますが、私の最も好きな画角は24mmから50mm。最近は標準レンズというと、24-70や24-85くらいになっていますが、昔は24-50や、28-50というズーム域が標準だった時代もあったのです。この画角のレンズが今時出るなんて。

 

 

 

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単焦点を使う人なら、レンズの焦点距離と画角の関係をよくご存じだと思いますが、街撮りや観光のお供でカメラを持っていく場合は、50mmが望遠側の上限なんですね。50mmの単焦点をつけて出かけたら、もう画角が狭くて使いにくいくらい。でも人物を撮るなら、歪みが少ない50mm以上が欲しくなります。

 

しかしちょっとf値が暗い。f/46.3は驚きました。望遠じゃないんだから。昔のAiAF24-50Dは、f/3.3~4.5だったのに。もちろん、同じようなレンズを作ることもできたはずですが、軽量性を優先させて、沈胴式(使わないときはレンズが収納)にした結果なのでしょう。

 

最新のボディの高感度CMOSセンサーと、手振れ補正、EVFがあれば、そもそも明るいレンズなんていらないのだよ、というニコンからの新しい提案のような気がしてきます。でもその理屈だと、高価な明るいレンズの存在価値を否定することになりますが、昨今の明るくて重いレンズ礼賛の風潮に、一石を投じる気概すら感じました。

 

また、このレンズとボディあわせて870gという軽さです。D750のボディ重量とほぼ同じです。レンズがコンパクトなので、サイズもかなり小さめ。そうD750ユーザーに思わせるよう、ニコンのHPはD750との比較になっている。ミラーレスを買わない私のようなD750ユーザーへの刺客とみて間違いないでしょう。ニコンはミラーレスで、さらにもう安価なクラスを投入してくるという噂もあります。ソニーとキヤノンとのミラーレス最終戦争に突入するのかもしれません。

 

以上のようにZ5が気になって仕方がない私でした。使っていないレンズ何本かとD800を下取りに出したら、安く買えるかなー、などと皮算用しています。

 

気になったので、ヨドバシカメラに触りに行きました。やはり軽いですね。ソニーでもう少し軽いα7Cという新製品が出るようですが、やはり軽いカメラが欲しいというニーズは大きいのでしょうね。

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ニコンのZ5は、24-50のレンズがついて、キットで20万円以下ですね。ヨドバシはポイントぶんを抜いたらそれくらいになります。ミラーレスのEVFは、新しい撮影のエクスペリエンスでいいなあという感じ。24-50はかなりチープなつくりなので、ボディだけを買って、後から欲しくなっても買えないレンズでした。買うのならキットで買わないと。FTZも買ったら23万。うーん、迷います。

 

しかし人間の物欲というものは、購入する前から購入した瞬間までが幸せのMAXで、購入後はだんだんと幸せ度が低下するという仕組みになっています。新しい機材を購入すれば、初めの頃は触っているだけで幸せになれるとは思いますが、それも数か月で、どうせ次の購入機材のことを考えるようになります。ミラーレスカメラを追加購入した場合に、自分の撮影スタイルがどう変わるのか、考えておく必要があります。

 

もしZ5を買ったとしたら?

 

私はFマウントのレンズをたくさん持っていますので、メインシステムをミラーレスに移行することはありません。したがってミラーレスはサブカメラとなります。

 

ミラーレスカメラのメリットは、前述の通り一番はコンパクトさと軽さです。D750は軽いとはいえ、単焦点をつけてもそこそこの大きさと重さになるので、気軽に持ちだせません。Z5は、D750を持っていきたくないなあ、という場面で活躍することになります。

 

現在そういう場合は、例えばバイクに乗って出かける時は、いつもCoolpixAを持っていきます。CoolpixAは28mmの単焦点ですが、ツーリングの撮影で困ったことがない万能の焦点距離です。アップが欲しい場合は、後でトリミングしてますし。しかし24-50というズーム域は便利でしょうね。

 

ではCoolpixAを手放すか?といえば、とても気に入っているので手放さないですね。それにズームがあって高画質なコンパクトカメラが必要ならX100等を買っているハズ。でも単焦点で困らないんですよね。

 

そう考えると、Z5をどこでどんな風に使うのかなあ、と思うのです。せっかく買っても触っているばかりで、なんとなく高い買い物になりそうな予感がします。お金があまっている人、レンズシステムをFからZに移行する人、初めてフルサイズを買う人、サブカメラを持っていない人なら価値が大きいと思うのですが。

 

ということで、今回も購入を見送るかもしれませんね。他の人のレビューを見て考えます。迷っているうちが楽しいですし。