Cobalt's Photolog

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RomneyMüller-Westernhagenのポートレート写真

RomneyMüller-Westernhagen(ロムニー・ミュラー-ウエスタンハーゲン)という名前のフォトグラファーの写真集を買いました。

 

本屋で洋書の写真集を物色していたら、男の子の写真の表紙が目に留まったのです。何か感じるものがあって、買って帰りました。

 

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知らない名前の写真家です。

 

帰宅してからネットで調べると、1961年生まれのNYの写真家兼イラストレーターとのこと。もとはモデルやイラストレーターとして、シャネル、アゼディン・アライア、ヨージ・ヤマモト、ヴェルサーチなどのレーベルで活躍し、ここ数年は写真家に転身したようです。

 

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こんな感じの老若男女の上半身のポートレートの写真集です。ファッション系の人の撮り方ですね。ライティングもとてもいいです。

 

人の顔って興味深い、と本人の文章で書かれてありました。写真は顔の皮膚の細部までカリカリで写している写真でした。たぶん個展では大きなプリントだったのかな。写真から美しさを感じました。

 

私がこの写真集に魅かれたのには理由があります。

 

ロムニーさんは、皺や傷なども含めて人間の顔は美しいと感じていて、それを写真に写しとっているのです。写真を見る私も、同じように美しいと思いました。ただ美しく見えるように、ほとんどの写真はモノクロプリントで、人間の生々しさが感じられないのですが、それでも人間の皺や傷ははっきりとわかりますし、それが美しいと思える写真なのです。

 

私は、いつも逆の視点で撮っていました。人のお顔を撮るときは、皮膚の皺とか出来るだけ誤魔化せるように、レンズにソフトフィルターなどをつけて撮ってました。さらに撮った写真も、画像編集ソフトでニキビなどを消したりして加工。高解像度のカメラで、顔の細部まで写しちゃうと、被写体の人からは嫌がられますので、ディテールのわからないように写真を撮っていました。

 

でもこの人の写真を見ると、人間の顔の皺も美しい。自分の写真の撮り方は、もしかして間違ってた?と考えさせられました。

 

それがこの写真集を買った理由です。

 

レンズをf8くらい絞って撮ると、細かい部分も撮れますし、照明はどうしたらいいかな、などと、この写真集の写真のような撮り方を考えてみましたが、こういう写真を撮って、被写体に渡すのは難しいかなあ。