Cobalt's Photolog

About Photos and Arts

Z50用マウントアダプター「BAVNGNZ50 N/G-N/Z50 0.7」を購入

ニコンZ50に使うKIPONのレンズマウントアダプターを購入しました。

 

「BAVNGNZ50 N/G-N/Z50 0.7」という製品です。ネットに情報があまりなかったので、購入を検討されている方のためにまとめておきます。

 

f:id:toshihiko-w:20201122080157j:plain

f:id:toshihiko-w:20201127061218j:plain

f:id:toshihiko-w:20201127061227j:plain



 

「BAVNGNZ50 N/G-N/Z50 0.7」は、FマウントのレンズをZマウントのボディに取り付けるためのマウントアダプターです。純正のFTZアダプターとの違いは、以下の三つになります。

 

1. 0.7倍のレデューサー機能がついている。

2.電子接点はなし。

3.手動で絞りを動かすレバーがついている。

 

まずレデューサー機能について説明します。Z50はセンサーがAPS-Cです。フルサイズセンサーとの大きさの差は以下のようになっています。

f:id:toshihiko-w:20201122082949p:plain

フルサイズおよびAPS-C用のレンズは、それぞれセンサーの大きさにあわせて設計されていますので、フルサイズのレンズをAPS-Cで使うと、レンズがセンサーに送るイメージの外側は使われません。(上図の水色の部分)


レデューサーとは、Fマウントレンズの全描写領域を使えるようにするため、光学系を0.7倍に縮小し、描写エリアをAPS-Cのセンサーサイズに近づける機能です。下記図のように、青いフルサイズのエリアが、赤い線のエリアの大きさに縮小されます。

 f:id:toshihiko-w:20201122083011p:plain

縮小することによって、フルサイズの50mmのレンズを、APS-Cでも50mmに近いレンズとして使えるようになります。ただし、APS-Cサイズよりも少し大きいサイズに縮小されますので、完全に50mmレンズと同じではありません。それと、イメージを小さくするということは、光を集約させることでもあるので、f値は一段階明るくなります。

 

f:id:toshihiko-w:20201123081440p:plain


望遠レンズ用にテレコンバーターというものがあります。ニコンだと1.4倍、1.7倍、2倍と3種類あり、レンズの描写領域を拡大するものです。この「BAVNGNZ50 N/G-N/Z50 0.7」は、その逆で0.7倍に縮小するものです。

 

フルサイズレンズをほぼ同じ画角でZ50で使えます。ニコンの純正品にあってもいいのではないかと思います。しかしレンズが売れなくなるか、あるいは性能を保証できないからなのか、サードパーティにしかありません。

 

Z50にこのアダプターをとりつけて、パンケーキのAi-s50mmf/1.8をつけてみました。外観に違和感はありません。BAVEYEの青いロゴが少し邪魔ですけど。

 

f:id:toshihiko-w:20201122083733j:plain

f:id:toshihiko-w:20201122083747j:plain

50mmの単焦点のボケをZ50でも楽しめます。

 

 

AF-S 50mm1.4Gをつけた場合です。

f:id:toshihiko-w:20201122083904j:plain

Gレンズを付ける場合、電子接点がないこのマウントアダプターでは、カメラ側から絞りを変動させることができません。マウントアダプターの右側についているレバー部を指で動かすことによって、Gレンズの絞りを変えます。ラッチがないので、無段階で絞りが変動するのが新鮮です。

 

このアダプターをつけると、Gレンズもマニュアルレンズと同じになりますので、カメラ本体はAモードにしてシャッタースピードを機械にまかせるか、Mモードにしてシャッタースピードを手動で指定し、ISOを自動変動にして撮影します。

 

画像サンプルは後日追加します。このアダプターがあると、古いAiマニュアルレンズとZ50の組み合わせでいろいろと遊べるので、フルサイズのZ5を買わなくてもよかったかもしれないと思いました。

 

「BAVNGNZ50 N/G-N/Z50 0.7」の購入価格は27,500円でした。質感は良いですが、使用頻度を考えると、少々高く感じました。フルサイズのマニュアルレンズをたくさん持っていて、Z50を購入した人が、ちょっと遊ぶためのアイテムです。