「BAVNGNZ50 N/G-N/Z50 0.7」の評価です。
レンズは「AI Nikkor 20mm f/2.8S」を付けて評価しました。
「BAVNGNZ50 N/G-N/Z50 0.7」はフルサイズのレンズの作像部を0.7倍にします。そのレデュース部には数枚のレンズが使われているため、集光効果でf値はあがるものの、画質は多少は落ちるのかな、とは予想していました。
その確認をするため試写をしました。「AI Nikkor 20mm f/2.8S」をつけたのは、レデュースが必要なのは広角側で、標準から望遠のほうは、フルサイズの中心部だけを使うAPS-Cのセンサーを生かしたほうが、画質面でよいと思ったからです。
撮影は御堂筋のビル街で、開放側を使って撮影しました。
建物の写真は、解像度が要求されるので、難しいだろうなと予想してましたが、やはりいまひとつです。露出も変えて200枚ほど撮り、全ての写真がピリっとしません。こういう種類の被写体には使えない、というのが感想です。
途中で35mmレンズに変えて数枚撮りましたが、しゃっきりとしないのは同じ。
単焦点との組み合わせなら、そこそこ使えるのでは?と期待をしてたので、画像を見ながらがっかりしました。PCで等倍表示すると安いズームレンズよりも劣る画質です。味を楽しむという表現でもありません。
2万7千円もしたので、購入したのを後悔しました。ネットに評価やレビューがないのも、売れていないからでしょうね。
Z50でいろいろ遊べるやん!と喜んでいましたが、当面は防湿庫に入れっぱなしになりそうです。でもせっかく買ったので、何か使い道はあるのかもしれません。わざと画質を落とすようなレトロな動画を撮るときとか。
広角レンズだったら、中華レンズの「PERGEAR 12mm F2」(2万円)を買ってたほうがよかったかもしれません。うーん。
このマウントアダプターを購入しようと考える人は、かなりマニアックなレンズオタクだと思いますので、自己責任で購入されるとは思いますが、レンズをこれからいろいろ購入しようという方へはお薦めできません。
それから、右側についているレバーを開放側にしておくと、絞りリングを回しても、レンズのf値は開放のままで固定されるので注意が必要です。リングを回しても、絞りが変わらないので、レンズが壊れたのかと思いました。
レデューサーというアイデアはとても良いと思います。ニコンのレンズの技術者が設計して、ニコンが製造したら、もっと良いものが出来ると思います。やらないとは思いますが、ミラーレスで遅れていますので、変化球としてどうですかね。今期もニコンの売り上げが減っているので心配です。私はキヤノン、ソニーに乗り換えるつもりはありませんので、ニコンさんには頑張っていただきたい。