ZマウントDX(APS-C)の純正レンズは、2021年現在16-50mmと50-250mmのズーム2本のみです。Z50はとてもよいカメラなので、ちょっと残念なところです。Fマウントのレンズはたくさんあるのですが、マウントアダプターをつけると大きくなってしまうので、Z50用のサードパーティレンズはないのかネットで検索してみたら、中華レンズが何本かありました。
いくつかピックアップしてみました。(2020年末の情報です)
まずはPERGEARというブランドから。
「PERGEAR 12mm F2 APS-C マニュアル広角レンズ」
1万7千円程度です。35mmに換算すると18mmのレンズになります。評判がよいみたいです。
「PERGEAR 7.5mm F2.8 APS-C マニュアル魚眼レンズ」
1万2千円程度。35mmに換算すると約11mm。魚眼レンズは、値段が高い割には使用頻度が少ないので、こういう安いレンズはいいですね。また、高価なレンズではないので、保護フィルターがなくても気にせずに使えます。
「PERGEAR 35mm F1.2 APS-C マニュアルレンズ」
1万2千円です。35mm換算すると52.5mmの標準レンズです。f1.2の明るいレンズがこの値段とは!
「PERGEAR 35mm F1.6 APS-C マニュアルレンズ」
なんと6千円程度です。35mm換算では52.5mmの標準レンズです。お遊びレンズとしてはかなり嬉しい価格ですね。
それから七工匠(7Artisans)というブランドもありますね。深圳に工場があるそうです。
「7artisans 60mm F2.8 APS-C マニュアルマクロレンズ」
1万8千円です。35mm換算では90mmになります。Z50でマクロを撮りたい人はいいですね。ちょっと長いレンズです。
「7artisans 35mm f0.95 APS-C マニュアルレンズ」
2万6千円くらいです。35mm換算では52.5mmの標準レンズです。f0.95はよいですね。NIKKOR Z 58mm f/0.95は138万円なので、これは超お得?
これらの中から「PERGEAR 35mm F1.2」を買ってみました。アマゾンで買ったのですが、あとでPERGEAR JAPANのサイトを見ると、直販のほうが少し安かったです。アマゾンでなんでも買う癖は改めないといけませんね。創業者の資産は14兆円ですから、アマゾンに献金するのは必要最小限にしましょう。
注文して翌々日に配送されましたので、さっそくZ50に取り付けてみました。レンズフードは、前から持っていたものです。
マウントは金属製でしっかりしていますが、ニコン純正よりも少しガタがあります。筐体は全て金属なのでオールドレンズのような感じ。絞りリングはラッチがなく無段階で回ります。最低距離は0.12m。絞りはf1.2からf22まで目盛りがあります。Z50に金属製の小さいレンズを付けた時の持った感じがよいですね。
外気温が低く、外に出るのが寒かったので、室内でアン・ハサウェイとカタナの1/12フィギュアを撮影してみました。カメラとの距離は50cmくらい。背景の本棚は80cm程度後ろにあります。
(上画像)f1.2でMモードで撮影です。
(上画像)拡大したものです。被写体深度はかなり浅く、手足がボケます。後ろのボケはかなりトロトロ。少しソフトフィルターがかかっているような雰囲気ですね。これだけピントが薄くても、ミラーレスはファインダーを拡大表示しながらあわせられるので便利です。
(上画像)f2.8まで絞りました。
(上画像)f2.8まで絞るとソフト効果はだいぶなくなりました。ピントが合っている部分の解像もしっかりできています。燃料タンク上の埃や、コスチュームのカーボン模様がしっかり写っています。
(上画像)f5.6
(上画像)f8
(上画像)f16
(上画像)f22
(上画像)比較のためにGレンズf1.8(FX)で撮影。
(上画像)Gレンズf16
ニコンのGレンズ(FX)と比較してみると、PERGERのレンズは下の写真のように周辺の歪みが若干出ています。ただ、建築写真でも撮らなければ気にならないかな。
単焦点をZ50で使おうと思うと、DXのf1.8Gの中古が1万円ちょっと、AI-SのFマウントレンズもf2なら同じ値段くらいになります。そしてどちらもFTZ等のマウントアダプターは必要になりますから3万円程度は必要です。
そしてこのレンズは、だいぶ被写体に寄れますので、フィギュア撮影で使えるレンズでした。よいレンズです。