Viltrox(ビルトロックス、英名:Shenzhen Jueying Technology Co.,Ltd.)は、2009年に起業した中国の深圳市爵影科技有限公司が展開するレンズブランドです。
もともとソニーのEマウント向けのレンズでしたが、ニコンのZマウントへ対応したレンズも最近出してくれていて、2022年2月時点でAFのラインナップは以下の7本あります。
フルサイズ用
VILTROX AF 24mm F1.8 Z ¥53,200
VILTROX AF 35mm F1.8 Z ¥52,200
VILTROX AF 50mm F1.8 Z ¥51,300
VILTROX AF 85mm F1.8Z ¥51,300
APS-C用
VILTROX AF 23mm F1.8 Z(APS-C)¥35,899
VILTROX AF 33mm F1.4 Z(APS-C)¥29,999
VILTROX AF 56mm F1.4 Z(APS-C)¥35,899
Zマウントの純正は、やたらと高いので、単焦点はなかなか買えません。Viltroxのフルサイズレンズは純正の半額以下ですから、単焦点のレンズを揃えたい人は、ひとつの選択肢になるでしょうか。ネットで作例を見ていると、VILTROX AF 85mm F1.8Zの評判は良いみたいです。金属筒でデザインも高級感ありますね。
ただ、私はFマウントで1.8Gシリーズをコンプしてるため、FTZを使えばこれらのレンズを買う必要はありません。単なる物欲としての興味はありますけど。
物欲としては、APS-C用の23mm,33mm,56mmのAPS-Cの3兄弟が気になります。Zマウント純正にはAPS-Cの単焦点がありませんし、今後も出ないでしょう。
この3本は、フルサイズ換算だと35mm、50mm、85mm相当のレンズになります。ZfcやZ50で、手軽にf1.4単焦点を楽しむには、とてもよいレンズだと思います。3本揃えても10万円くらいですから。これで練習して、もっといい画質を楽しみたければ、フルサイズへ移行するのもいいですね。
Zfcとの集合写真を見つけました。いいですね。私がZfcを持ってたらこの3本を買っているかもしれません。
調べていたら、なんだか欲しくなってきました。ちょっと頭を冷やそうと、作例をネットで漁ってみました。うーん・・思ったよりも普通かなあ。ドキドキするような画質ではないようです。
たぶんこれらのレンズの性能がニコンより劣る、というよりもAPS-Cの画質だからだと思います。ニコンがAPS-C用の単焦点をつくっても同じような画質になるんじゃないかな。
画質というのを具体的にいうとボケです。やはりフルサイズのほうがボケ画質が良いです。ふわっとした感じとか、なだらかな感じとか。そう考えてみると、やっぱりAPS-Cの単焦点というのは、撮影気分の演出だけになりそうな気がします。ただしフルサイズのカメラを持っている人にとって、ということですけど。私はAi-Sのマニュアルレンズをたくさん持ってますが、あまり使ってません。持っているだけで使わないレンズになるかもしれません。
やはりレンズはフルサイズ用の方がいいし、コーティングしてあったほうが逆光性能もよいです。この安さでフルサイズの純正に負けない画質だったら、逆に高いレンズの価値がないというものです。
ただし撮影気分は盛り上げてくれるレンズだと思いますので、資金的に余裕がある方や、レンズコレクターの方は揃えてみてもいいかもしれません。こういったZマウントのサードパーティが増えるのは、Zマウントが盛り上がるので大歓迎です。私もそのうち一本くらいは試しに買ってみるかもしれません。