私はモノクロ写真が好きで、時々モノクロで撮影をしたくなります。学生時代に白黒フィルムで写真を撮っていたことも影響しているかもしれません。
モノクロ写真のいいところは、色彩がないぶん画面の情報量が少ないので、見ていて落ち着くところです。あとは単色の階調だけでの表現は、制約があって面白さがあると思います。
デジタル一眼レフでモノクロ写真を撮る場合は、カメラの白黒モードで撮るか、カラーで撮っておいて後でモノクロに変換するか、という撮り方を使い分けていました。ミラーレスを使うようになると、ほぼモノクロモードで撮っています。ミラーレスはファインダーがEVFなので、画面をモノクロで確認しながら撮れますから。まあ、後からカラーで撮っておけばよかった、ということはありますが、モノクロ写真を撮っているという気分は感じれます。
ところが最近Photoshopフィルターの「Nik Collection Silver Efex Pro」を使い始めたら、モノクロモードでわざわざ撮るっていうのは、もう気分だけなんだなあ、と思い知らされました。
だってカラーで撮ったって、後からいくらでもモノクロ画像を細かく調整できるのですから。しかも簡単に。
サンプルをのせます。
オリジナルは京都で撮影したものです。
しっとしりた感じのモノクロモード
周囲の減光効果
コントラストを強めにした処理
低感度フィルムでセピアとノイズ
印画紙効果
これ以外にも、全部で64種類のパターンがあります。しかもそれぞれで細かい調整が可能なんです。
こんな便利なアプリがあると、わざわざモノクロモードで撮影しようっていう気にならなくなってしまいました。
最近パソコンを新調したし、外に出るのも寒いので、撮影するより画像処理ばかりで遊んでいるのですが、こんな画像処理の技術進歩も、便利すぎて撮る工夫をどんどん不要にしているので、趣味としてはいいのか悪いのかわからないなあ、というのが正直な感想です。
それにますますフィルム撮影をする気がしなくなってきました。