Cobalt's Photolog

About Photos and Arts

綺麗な写真が撮れない

綺麗な風景だと思って撮っても、綺麗に撮れないということはありませんか。

 

私も風景写真を撮るとき、よく思います。実際にその場所で感動した光景を、いくら写真で撮ってもそこまで美しく撮れないのです。

 

その理由に、写真に切り撮る範囲は、実際に見ている範囲よりも小さいので、情報が足りていないからだと考えてましたが、実はそれだけの理由ではないようでした。

 

人間の脳は、目に映った全ての情報を受け入れるだけの情報処理能力はなく、必要な部分だけを認識するように出来ています。実際に目で見ていても、脳に入っている情報と、脳に入っていない情報があるのです。「綺麗な風景だな」と感動しているときは、脳の中で美しい要素が概念化されています。写真にはいろんな情報が写りこむので、美しい要素だけを認識している人間の脳と比べると美しくないのは当然なのです。

 

そんな都合よく出来ている人間の脳と同じような写真を撮るのはそもそも無理な話なのです。

 

だから美しい写真を撮るためには、まず画面の中から、美しくない情報、ノイズ的なものを排除することが大切だといわれます。引き算の美学というやつですね。それと平面構成(構図)を工夫して、脳が心地よさを感じるようにする必要があります。

 

構図はに分割、三分割、黄金比などの平面構成。そして色彩心理を利用するのものです。

 

写真の練習をするとき、これを練習するのが楽しいかと思います。