イルミネーションポートレートを撮影しました。
モデルは前回と同じく写真映えがとても良いLさん。でも綺麗なモデルさんは、写真の練習には諸刃の剣。たいした工夫もしていないのに、写真が上手になった気がするからです。
今回の撮影では、前回とは違って髪をまとめてくれました。顔のラインを出すのを嫌がる人も多いので、いろいろ髪型を変えてくれるモデルさんはカメラマンとして嬉しいです。
午後4時から3時間、撮影に付き合ってもらいました。撮影場所は梅田のスカイビル近辺です。クリスマス前なのですごく賑わっていました。夕方から日没後にかけて夜景やイルミネーションを背景にして撮影する計画です。
夜の撮影なのでスピードライトを用意し、シューコードでつないで、片手カメラで撮影をしようと思いました。スピードライトはニコンのSB-700です。ワイヤレスでも使えるのですが、カメラ本体でのワイヤレスの設定が少しやりにくいので、今回はシューコードを使おうと思いました。
片手撮影はカメラをできるだけ軽くする必要があります。したがってレンズはズームではなく、単焦点のほうが良いです。焦点距離を何ミリにするか少し悩んで、AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDを選びました。選んだ理由はＥＤレンズであることと、このレンズが58mm f1.4Gと同じ開発コンセプトの「サジタルコマフレアの発生を抑える点像の再現性に配慮した光学設計」と書いてあるのを覚えていたからです。簡単に言うと夜景やイルミネーションの光の点が、綺麗に丸く写るというレンズだということです。ちなみに58mm f1.4Gは昔から欲しいレンズで、まだ購入していません。
また３５ｍｍレンズは、ほとんど使っていないレンズなので、たまには使ってあげようと思いました。だいたい標準は５０ｍｍ、広角は２８ｍｍから使います。３５ｍｍはなんとなく使いこなせていません。
そして最近のポートレイト撮影は、70－200などのズームレンズばかり使用していたので、久しぶりに単焦点で撮影したいというのもありました。単焦点は画角を自分の足でつくります。
画角に慣れるため、暗くなる前にウォーミングアップ撮影を行いました。久しぶりに使いましたが、35ｍｍのはとても便利な画角です。広角レンズのようにも、標準レンズのようにも構図をつくれます。
例えばスカイビルを下から撮るとこんな感じ。美人はどう撮っても美人ですね。２８ｍｍや２４ｍｍほどのわざとらしさがありません。５０ｍｍだとビルを入れるのが無理です。天気がよかったら、もうちょっと絞ったのですが。
35ｍｍで全身を撮ると、自然な感じでスタイルがよくなります。
望遠のボケには及びませんがそれなりのボケをつくれます。Ai-S 35mmｆ1.4のレンズよりも、こちらのほうがボケは綺麗です。やはり単焦点の明るいレンズは使い勝手がよいですね。お肌を綺麗に写すため、ソフトフィルターをつけています。
日が暮れてきたので、スピードライトを使った撮影をはじめました。スカイビルでイベントがあって、人がすごく多いので、グランフロントのほうに移動して撮影をしました。人が来ない、よい場所を見つけたので、カメラの設定をいろいろ変えながら撮影しました。
マニュアルモードで撮影しています。ＩＳＯを６４０、シャッタスピードを１/125、絞りはｆ2.2で撮りました。このレンズでは、夜景は開放ではなく2段階絞れとネット情報を読んでいたので、アドバイスに従いました。スピードライトもＴＴＬではなくマニュアルで設定しています。
しばらくすると、イルミネーションが点灯されたので、背景に入れて撮影です。
やはり暗いところの撮影は難しいです。なかなか思うように撮れなくて、カメラの設定や照明の設定を変えて試行錯誤です。もたもたして、モデルさんを手持無沙汰にしてしまいました。ピントが迷いやすくなりますが、フィルターはもう少しソフト効果の強いものでもよかったかもしれません。
せっかくなのでスピードライト無しでも撮ってみました。D750 は高感度カメラなので、暗くてもこういう写真が撮れるのです。
スピードライトを使わない写真も自然な感じでよいすね。さすがは一眼レフデジカメ。スマホでは撮れない写真です。こういう写真はカメラの性能のおかげ。
残り時間は、屋外でライトなし撮影をしました。
イルミネーションの写真を何枚も見てると、ちょっとキラキラしすぎで画面がうるさいですね。
夜間の撮影はレンズがとても大事です。AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDは、こういう状況で、とてもよいレンズであることを再確認しました。値段も安くいので、すごくお得なレンズです。
