Cobalt's Photolog

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女性を男性的な雰囲気で撮ってみる

以前、女装男子を撮って、とても新鮮だったので、逆に女性を男性的な雰囲気で撮ってみたら面白いかもしれないと思っていました。

 

ボーイッシュな写真で撮れそうなモデルさんを探していたところ、撮ってみたい人を見つけましたので、被写体をお願いしました。

 

モデルはMihoさんという方です。身長170センチのスタイルのよい長身女性です。

 

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髪を束ねてもらい、男性的なポージングをお願いして、陰影を強調した写真を撮りました。意図通りかなり男前に撮れたと思います。初めての試みにしてはなかなか上出来。

 

こういう写真をたくさん撮ってましたが、せっかくの綺麗なモデルさんですので、男っぽく撮るだけだと勿体ないです。途中から女性らしい写真に方針変更しました。普段ポートレートで小道具はあまり使わないのですが、薔薇の造花があったのであわせてみました。

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花と女性の写真は、ベタなポートレートになるし、造花だと安っぽくなるだろうと思ってましたが、撮ってみると構図のいい練習になります。ありふれた画面構成とはいえ、基本はやはり大事ですね。特に黒いスーツだと花が絵になります。

 

あとはライティングを変えて、アップ写真を撮りました。

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今回の機材は、Nikon Z5と NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sの組み合わせです。Mモードでシャッタースピード、F値、ISOをそれぞれ指定して撮りました。ミラーレスはMモードで撮影するときにとても便利です。照明はスタジオ設備の2台のLEDライトを使用しました。

 

私は今まで、スタジオ撮影では自分のスピードライトをいつも使っていましたが、今回初めてLEDライトを使ってみました。LEDライトを使ってみると、撮影する前に、顔の陰影を確認して微調整できるので、とても便利だと思いました。

 

スピードライトを使って顔の陰影をコントロールしようとすると、撮ったものを確認して調整ですから、撮影に時間がかかります。陰影を使った写真を撮りたい場合は、確認しながら、光量や位置を調整できるライトのほうがよいですね。

 

スピードライトとi-TTLの組み合わせも便利なところがあり、短時間で陰影を出さないようなライティング撮影をしたい場合は、ニコンの多灯ライティングはアドバンテージがあります。

 

ソニーのミラーレスがどんどん人気がでてきても、私はニコン一眼レフをずっと使っていましたが、ニコンのミラーレスが出て使い始めてみると、なるほどミラーレスが優位なところは多いなと実感しました。ライティングも同じですね。ニコンのスピードライトシステムは最強だと思ってますが、LEDライトはまた別の便利さがあります。新しい機材は便利なので、どんどん使って撮影方法を変えたほうがよいと思いました。

 

今回黒いスーツをモデルさんに着てもらいました。暗い色の陰影と明るい色の陰影を両方調整するのって難しいのですよね。肌を最適化すると黒が不自然になったりしますし。幸いデジタル処理の場合は、明暗それぞれを調整できるので、多少適当に撮っても後からの画像調整で修正できます。しかしフィルム時代に黒スーツの写真を撮っていた昔のカメラマンはすごいと思います。